【特別対談】クラウドファンディングのキーパーソンに聞く!保証付きファンド登場の背景と日本の金融マーケットにかける期待とは?(前編)

投資

今回、新たな商品「保証付き(※)クラウドファンディング」を開始されたCAMPFIRE Ownersを運営する株式会社CAMPFIRE SOCIAL CAPITALの荒木氏と井形氏、すでに昨年より保証付きファンドを取り扱っているSAMURAI証券の代表取締役社長の中山氏と同社取締役の久保氏による対談をお届けします!

※保証会社による債務保証

日本の金融マーケットで成長が期待される、事業者と投資家を直接つなぐ「クラウドファンディング」。
資産形成や金融マーケットへのインパクトをもたらす新しい事業に取り組み始めた両社のキーパーソンに、保証付きファンドの取り組み、「新型コロナウイルス」のファンドへの影響、両社の今後のビジョンなどについてお話を伺いました。

尚、当対談は緊急事態宣言解除の直後に行った為、全員マスクをした状態での対談となります。写真はすべてマスクをした状態となりますので、あらかじめご了承ください。

両者の企業ビジョンと事業取り組み

購入型・寄付型・株式型・融資型の4つのクラウドファンディング事業に取り組むCAMPFIREグループ

久保氏 CAMPFIREさんでは多くの事業を手掛けていて、株式型も手掛けられるのかと驚いたのですが、現在の事業についてお聞かせください。

荒木氏 CAMPFIREグループは「クラウドファンディングの会社である」というのが1番にあります。
ただ、クラウドファンディングの会社ということすら1つの機能でしかないと思っていて、挑戦しようとする人、資金を必要とする人の支援ができるような機能を提供するビジネスを展開する会社になっていきたいと強く思っています。

以前から提供している購入型や寄付型がメイン事業ではありますが、購入型・寄付型・株式型・融資型の4つのクラウドファンディング事業を展開して、挑戦したい人がお金が必要になったときに、いろいろなサポートができる仕組みづくりをしています。

「ゼロ金利」時代、若年層からの個人資産形成をサポートする新たなサービス提供を目指すSAMURAI証券

久保氏 SAMURAI証券の事業について聞かせてください。

中山氏 SAMURAI&J PARTNERS株式会社(以下、SAJP)という上場会社が親会社となり、SAMURAIグループ全体としては投資銀行業務を中心とした金融事業を展開しています。
SAMURAI証券は、その中の証券に該当する部分のサービスを提供しています。

現在、銀行の金利が「ゼロ金利」といわれている中で、それに代わる商品というと一般的には株式・投資信託・債券などがありますが、実際に投資や資産運用をしている人は少なくて、特に若年層の参加割合は低いんです。

そこで、若年層からの資産形成として銀行に代わるサービスを、例えば金利10%ということではなく2~5%程度の金利で、かつ安心して投資ができる、日本の個人資産形成のインフラを支えるようなサービスを作っていくことを目指しています。

具体的には、投資型クラウドファンディングサイト「SAMURAI FUND」を通じた投資事業を行っています。
本年7月には、SAMURAI&J PARTNERS株式会社の連結子会社が提供する購入型・寄付型クラウドファンディングサイト「SAMURAI FUND Lite」もリリースされ、クラウドファンディング自体の認知拡大や、投資や資産運用への参加の敷居を低くして、若年層を含めて、まずはみんなに知ってもらおうという取り組みを始めたところです。

「新型コロナウイルス」の日本経済・金融投資への影響

事業継続やクリエイター活動継続の資金調達をサポートするCAMPFIREのプログラムへの反響

久保氏 若者層へのリーチなど未成熟なところにビジネスチャンスがあるというお話もありましたが、何かイノベイティブなことが起こったり、社会的課題が出てきたりしたときにビジネスチャンスは大きく広がるのかなと思っているのですが。

2020年、新型コロナウイルス感染症拡大が起こり、CAMPFIREさんでは事業者の事業継続やアーティスト・クリエイターの活動継続を目的に資金調達や販路開拓をサポートするクラウドファンディング「サポートプログラム」を打ち出されましたが、どんな反響がありましたか?

井形氏 2月末に始まった後、これまでに2,900近いプロジェクトが立ち上がり、延べ62万人が約71億円の支援が集まるなど多くの方に利用いただきました。
クラウドファンディング全体の利用促進になったと感じています。

荒木氏 クラウドファンディングの性質上「予約券」的な性質もあるので、そういう意味では今は飲食店や宿泊施設、それからイベントに関しては今後開催予定のチケットやサービス券の販売などが、たまたまビジネスモデルにハマった側面もあります。

融資型クラウドファンディングがこのような状況下でどのようなソリューションを提供できるかについてはいままさに議論がなされているところで、公的な対応策が次々と打ち出される中で我々がどのようなかたちで意味のある資金を提供していけるかについて日々検討しております。

このタイミングだからこそ、運転資金を十分に確保するために攻めのファイナンスをしたいという事業者が一定数存在することもあり、我々の使命が明確になっていると感じております。

一定数のリスク資産への投資需要を満たしたカンボジア案件

久保氏 他方でSAMURAI証券としては「新型コロナウイルス」の影響で、投資から貯蓄に回ったり、リスクマネーを減らしたりする人も多いと予測していました。
2020年3月から5月にかけて、キャピタルゲインを狙っていた投資家がインカム側に回ってくるかと思っていたのですが、全体的に冷え込んでいるなと感じています。
CAMPFIRE Ownersさんはどんな感じでしたか?

荒木氏 セカンダリ投資は取り扱っていないため、一金融人としては気になりますが会社としてはそれほど気にしていません。
たしかに当社で取扱うファンドの反響から一部リスクオフになっていると感じる部分はあります。

以前であれば集まっているであろうファンドも、投資家のヒアリングをすると「新型コロナウイルス」の影響で飲食店や一般ビジネスが立ちゆかなくなっている中で、今、足元は調子がいいかもしれないけど、1年後にその企業が存続しているかは分からない。
顔の見える投資商品の提供をしているため、その分、ダイレクトに「この事業者は大丈夫かな?」と影響は受けている部分はあるかなと感じます。

ですが、しっかりと保全を図ったスキームは好評いただいていて、今回も保証付きファンドは順調に集まりました。
また、同じタイミングでカンボジアの案件の募集を行っていましたが、「新型コロナウイルス」の影響について借手が現地の状況をしっかりと発信をしたこともあり同様に順調に推移しました。

リスクオフのマーケットにおいても、ポートフォリオの一部をリスク資産で運用したいというニーズに応えられたと認識しています。

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