日本の富裕層が激増!なぜ増加したの?~予想される将来~

生活

日本の富裕層は激増しています。2019年には過去最高世帯数を記録した2017年を超えて132.7万世帯にも上りました。増加しているのはなぜなのか、またコロナ禍によりどのような変化が見られているのかについて解説します。

日本の富裕層が激増

野村総合研究所の調査によれば、2019年時点において金融資産保有額が1億円以上の世帯は132.7万世帯と推計されました。内訳は金融資産保有額が1億円以上5億円未満の富裕層は124.0万世帯、5億円以上の超富裕層は8.7万世帯です。

この数字は2005年以降もっとも多かった2017年時点よりも多く、日本で富裕層・超富裕層が増えてきていることを示しています。

富裕層の属性

富裕層の多くは企業経営者や医師、不動産オーナーのいずれかに属します。
富裕層に属する医師の多くは開業医であること、不動産オーナーの多くが不動産事業を行っていることを考えあわせると、ほとんどの富裕層は経営者だということができるでしょう。

また、芸能人などのいわゆるセレブも、実際に富裕層と呼べるほどの金融資産を保有している人は不動産事業や飲食業などの何らかの経営を行っていることが少なくありません。富裕層の多くは蓄えた資産をプライベートバンクなどに預けて運用し、さらに大きく増やしています。

富裕層が増加した背景

株価が上昇したことで、保有していた金融資産の価値が上昇して富裕層になった人も少なくありません。近年、株価は上昇傾向にあるため、今までは準富裕層だった人が富裕層に、富裕層だった人が超富裕層になった可能性が考えられるでしょう。

また、相続により富裕層になる人もいます。超富裕層に子どもが複数いるならばその数だけ富裕層が増えることになり、相続を繰り返すことで富裕層世帯も増加するでしょう。

富裕層の所有する金融資産も増加

富裕層が保有する金融資産の金額も増加しています。2017年における富裕層の純金融資産額は合計215兆円でしたが、2019年には236兆円に増加しました。また、超富裕層の純金融資産も2017年には合計84兆円でしたが、2019年には97兆円に増加しています。

単純に各層に属する世帯数が増えたからという事情もありますが、世帯平均の金融資産額も増加しているという点にも注目できるでしょう。これらのことから、富裕層・超富裕層において着実に資産が増加していることがうかがえます。

富裕層に見られる変化、取り巻く環境の変化

日本では贈与税や相続税の税率が高く、ただ単に親から受け継いでいるだけでは資産は減少してしまいます。多くの富裕層・超富裕層が積極的に資産を運用し、大切な財産をさらに大きく育てているのです。富裕層に見られる変化や取り巻く環境の変化を知ることで、富裕層がどのように資産を守り、なおかつ増やしているのか探っていきましょう。

資産管理の安定志向が強まる

資産を積極的に運用するというよりは、安定志向の富裕層が増加しています。金融商品を選ぶ際には、運用方針の分かりやすさに注目することが多いようです。

また、リスクは高いけれどもハイリターンを期待できる金融商品よりも、リターンは少なくても元本割れしにくいものを選ぶ傾向にあります。経済についても積極的に情報を収集し、大切な資産を慎重に運用・保持する富裕層が増加しているといえるでしょう。

専門家に資産管理を任せる富裕層も多い

資産運用に関して積極的に学ぶ富裕層・超富裕層は増えていますが、自分の考えだけで運用することに限界を感じている人も多いようです。信頼できる専門家のアドバイスを得たいと考えている人や、実際に専門家に資産管理と運用を任せている人も少なくありません。

また、相場の急変などの資産運用のチャンスにおいても、自分の経験や勘だけで行動するのではなく、専門家からアドバイスを受けて意思決定する人が増えています。

健康管理に対しての意識が向上

富裕層・超富裕層は、お金に対して関心があるだけではありません。健康や体力増進に対する意識が高い人も多く、資産と同様、健康も上手に管理している傾向にあります。

また、家族との結びつきを重視する富裕層・超富裕層も増えてきました。コロナ禍を通して家族との会話の重要性に気付き、コミュニケーションを増やそうと努力する人も少なくありません。

税率上昇に対する懸念と対策

富裕層・超富裕層が保有する金融資産の増加は、日本政府も当然理解していると考えられるでしょう。アメリカやイギリスが新型コロナウイルスの流行によって引き起こされた不況や財政難を乗り切るために法人税率の増加を検討しているのと同様、日本でも法人税や贈与税などの増税が実施されるかもしれません。

とはいえ、増税が実施されたからといって、単純に富裕層の資産が減るとはいえないでしょう。多くの富裕層・超富裕層は資産管理の専門家を味方につけているため、節税対策も抜かりなく行うと予想されます。また、資産を賢く運用することで、増税分を超える利益を獲得する富裕層・超富裕層もいるでしょう。

まとめ

日本では1億円以上の金融資産を保有する富裕層・超富裕層が増えています。富裕層は金融資産だけでなく不動産なども手広く所有していることが多いため、純粋な資産は金融資産の数倍以上あると考えられるでしょう。

資産運用に関してリターンの多さよりもリスクの少なさに注目する傾向にあること、また、投資判断が難しい局面などには専門家のアドバイスを受け、慎重に運用することなどは、富裕層ではない一般層(マス層)も参考にできるでしょう。


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