コロナでも業績好調な企業の特徴とは?反対に、不況が続く業界の傾向とは

生活

コロナ禍においても業績好調な企業は少なくありません。どの企業が好調なのか、どの業界が特に業績を伸ばしているのか解説します。反対に不況が深刻な業界はどこなのか、なぜ状況が思わしくないのかについても見ていきましょう。

コロナ禍で業績好調な企業

コロナ禍が長引く中、業績が不調な企業も少なくありません。しかし、その一方で、着実に業績を伸ばしている企業、業界もあります。東証一部上場企業に限定すると、2021年4月~6月の純利益は新型コロナウイルスが流行する前の2019年の同時期に比べて26.8%も純利益が増加しており、不況感はあるものの利益は増えている状態です。

その中でも、特に業績を伸ばしている業界として、次の4つを挙げられます。

  • 製造業
  • リモートワーク関連企業
  • 巣ごもり消費関連企業
  • ファストファッション

製造業は軒並み好調

東証一部上場企業の中でも、純利益を伸ばした企業の約6割が製造業でした。コロナ禍の中、製造業は軒並み業績を伸ばしており、好調であることが分かります。緊急事態宣言などにより特に都市部においては外食する機会が減りました。その分、自宅で食事する機会が増え、食材の購入量や簡単に作れるインスタント食品、冷凍食品、レトルト食品などの需要が増えていると考えられるでしょう。

また、自動車産業もコロナ禍で急伸している業界のひとつです。電車やバスなどの不特定多数の人々との接触を回避するためにも、自動車による移動を選ぶ人も増えています。

リモートワーク関連企業

リモートワークを導入している企業が増え、自宅で仕事をしている人も増えています。リフォームや住宅購入により、個室やワークスペースを整えるケースも増えてきました。住宅メーカーも軒並み業績が伸びており、純利益を増やしています。

また、リモートワークに対応するために、自宅の通信環境をより高性能なものへと替える人も少なくありません。パソコンやファックス、Wi-Fiルーターなども高性能なものを導入し、ホームオフィス化を進める人も増えています。通信業やIT関係メーカーなどもコロナ禍で大幅に躍進を遂げました。

巣ごもり消費

自宅で過ごす時間が増えたことで、「巣ごもり消費」と呼ばれる自宅時間を楽しく過ごすための消費も増えています。例えば外食は難しい場合でも、テイクアウトであれば楽しむことが可能です。テイクアウトに対応しているファストフードなどもコロナ禍で業績を伸ばしています。

また、遊園地などの屋外のエンターテインメント施設に行きづらいケースもあるため、自宅で楽しめるゲーム機やソフトなども売上を伸ばしました。演劇やコンサートなどをオンライン視聴するサービスも普及し、新たなニーズを獲得しています。

ファストファッション

通勤や通学を含む外出が減ったため、オフィス向けや外出着のニーズが減りました。反対に普段着やワンマイルウェアのニーズが高まり、価格が安くカジュアルなファストファッションが売上を伸ばしています。特に実店舗だけでなくECに強いファッションメーカーは、大幅に躍進しました。また、ECの躍進により、運送業も売上を伸ばしています。

人員削減する企業も多い!業績不振な業界は?

業績好調の企業・業界も多い一方で、業績が思わしくない業界もあります。人員削減や事業縮小、場合によっては倒産などに追い込まれている企業も少なくありません。その中でも特に業績不振が顕著な企業として、次の2つを挙げられるでしょう。

  • ラグジュアリー系商品・サービスを扱う企業
  • 中小規模企業

ラグジュアリー系商品・サービスを扱う企業

コロナ禍により、外出の機会が減り、「おしゃれをして出かける」「ラグジュアリーな体験をする」という機会も大幅に減っています。ファストファッション、ファストフードが衣食の主流となる中、ラグジュアリー系の商品やサービスを扱う企業は売上減を余儀なくされていることが多いです。

2021年後半になると、ワクチン接種が進み、徐々に外食やコンサート、イベントなどに出かける機会も増えてきました。しかし、ファストファッション、ファストフードの生活に慣れてしまった人も多く、かつてよりカジュアルな服装をスタンダードに定める傾向も見られています。そのため、以前と同じ活動ができるようになっても、すぐにラグジュアリー系商品やサービスへのニーズが以前の水準に戻るとは言い難いでしょう。

中小規模企業

業種によっても差はありますが、大手と比べると資金力に劣る中小規模の企業の中には、不況に耐えることができず倒産する企業も少なくありません。実際に2020年の1年間に倒産した7,773件の倒産のうちの多くは、負債額1億円未満、従業員10人未満の零細企業でした。コロナ禍による業績不振が一過性のものであっても資金力不足により経営維持が難しく、破産を余儀なくされています。

M&Aによる生き残り戦略

中小規模企業の中には、M&Aを実施することで生き残りを図っている企業も少なくありません。技術力やノウハウには優れたものがあっても、資金力が低く経営維持が難しいという企業であれば、資金力が豊富な大手が買収し、中小企業が持つレガシーを承継するケースも増えています。

まとめ

コロナ禍においても、業績好調の企業はあります。しかし、業績を大きく悪化させ、倒産を余儀なくされた企業も少なくありません。ワクチン接種が進み、徐々に2020年の生活から脱却しつつある今、再び人々のライフスタイルは大きな転換点を迎えようとしています。今後どのような企業が業績を伸ばしていくのか、反対にどのような企業の生き残りが厳しくなるのか、嗅覚を鋭くし、時流を読んで行きましょう。


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