ウッドショックとは?生活への影響や理由についてわかりやすく解説

生活

ウッドショックとは建築資材の高騰のことです。アメリカや中国で建築ラッシュが起こり、世界的に木材が不足するようになりました。また、新型コロナの感染拡大も高騰の一因といわれています。生活にどのような影響が起こっているのかについて見ていきましょう。

ウッドショックとは世界的な建築資材の高騰

ウッドショックとは建築資材の高騰のことです。世界的に木材が不足し、需要と供給のバランスが崩れて価格が高くなりました。最初は輸入材の価格が上がり、それに引きずられるように国産材も高額になってきています。

日本の建築業界にもウッドショックは大きな影響を与えました。日本総合研究所によれば、2021年4月~9月の新設住宅着工戸数は2020年の同時期より57,000戸減ると試算されています。

アメリカや中国の建築ラッシュが原因

木材の不足は、アメリカや中国の建築ラッシュが原因といわれています。巨大な経済力を誇る2つの大国が旺盛に建築を行うことにより、日本などその他の国では必要な木材を確保できない状況が続いているのです。

また、世界的なコンテナ不足も一因とされています。外国で木材を買い付けても、それを運ぶコンテナがなければ日本に持ち込むことはできません。もちろんコンテナの需要と供給のバランスも崩れているため輸送費も高騰し、木材の価格に反映されています。

輸入材の価格が1.5倍にも!

2020年から2021年にかけて、輸入材の価格が1.5倍に増えたという報告もあります。特に2×4(ツーバイフォー)工法に用いられるSPF材やベイマツ乾燥材、ベイツガ乾燥材などの北米で産出される建築用の木材は、急激に価格を上げました。2021年1月から5月までの期間に、2倍以上にも価格が上昇した木材も少なくありません。

新型コロナの流行も一因

木材の高騰は、新型コロナウイルスの流行とも無関係ではありません。新型コロナウイルスの流行により、日本ではリモートワークに対応する会社が増えてきていますが、アメリカでも同様にリモートワークを行う人が増えています。

その結果、仕事にも適した住宅環境が必要と感じる人が増えました。さらに、経済対策のひとつとして住宅ローンの金利が引き下げられたこともあり、住宅を新築・改築したいというニーズが急激に高まったのです。

ウッドショックはいつまで続く?

北米産のベイマツは加工がしやすく強度も高いことから、日本の住宅にも多く使用されていました。しかし2021年に入って価格が上がったことにより、住宅1軒あたりにかかる建築費も100万円~200万円ほど高くなっています。実際に住宅価格を見直す住宅メーカーも増えており、住宅購入における消費者の負担も高まっているといえるでしょう。

十分な供給の見通しは立っていない

ウッドショックの問題点は木材が高額になったことだけではありません。主に北米産木材の日本への供給量が急激に減っているため、購入することすら難しい状態が続いているのです。

住宅に必要な木材を入手するのに数ヶ月かかってしまうというケースも珍しくなく、着工が軒並み遅れているのが現状です。また、充分な供給の見通しが立っていないため着工時期の見通しも立たないというケースもあります。

国産木材の需要が高まっている

輸入材の供給量が減ったことから、国産の木材への需要が高まっています。今まで建築資材としての木材は外国産が主流でしたが、国産木材に注目し、国産木材を購入したいという住宅メーカーや消費者も増えてきました。

しかし、国産木材の価格も輸入材の高騰により上昇しています。例えば建築資材として用いられることが多い国産のヒノキ乾燥材も、2021年1月に比べて同年5月の価格が1.5倍ほどに上昇しました。

また、国産のスギ乾燥材に関しては、2021年1月に比べて同年5月の価格は1.8倍ほどに増えています。そのため、国産木材を使っても、2020年に比べると大幅に建築費が高くなると考えられるでしょう。

人材不足などによりすぐには増産できない

国産木材のニーズは高まっていますが、供給量はあまり増えていません。その理由として、日本の林業全体の深刻な人材不足が挙げられます。木材を切り出して住宅資材として加工するには人手が必要ですが、林業組合から個人、製材所に至るまで人手が足りず、すぐに伐採量を増やしたり製造ラインを増やしたりできないのが現状です。

家具などの木製建具の価格も上昇

輸入材が使われているのは住宅だけではありません。北米産のウォールナット材などは木目が美しいことから高級家具の材料としても人気です。そのほかにも多くの種類の輸入材が木製家具に使われてきました。

まとめ

新型コロナウイルスの流行は私たちの生活を大きく変えてきました。マスクの着用や消毒液の塗布といった新しい習慣、ソーシャルディスタンスなどの新しい概念が生まれただけでなく、木材価格の上昇や建築材の不足といった影響まで生み出しています。

ウッドショックはまだ終わりが見えていません。今後も新型コロナウイルスの流行状況や経済の動きに注目し、生活にどのような影響が起こるのか探っていきましょう。

しかし、ウッドショックの煽りを受けて、輸入材を使った家具の価格も上昇しています。メーカーによっても違いはありますが、2021年に入ってから2割~3割の値上げを実施したところも多いです。また、リモートワークの普及により自宅で仕事をするための家具を購入する人が増えていることも、家具の価格上昇につながっていると考えられるでしょう。


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