人生の“三大支出”と資金計画【FPが考えるお金の人生設計】

ローン

人生100年時代って言われても、自分がそこまで生きるってなんだかピンとこないんですよね。。。

住宅購入を考えている世代の人でそう考える人は多いかもしれませんね。
でも、厚生労働省が発表している「簡易平均余命表」によると、現在30歳の日本人男性は平均であと51.88年生きるといわれています。

30歳+51.88年、、、82歳まで生存する可能性があるということですね。
ちなみに平均余命ってなんですか?

平均余命とは、日本にいる日本人について、1年間の死亡状況が今後変化しないと仮定したときに、各年齢の者が1年以内に死亡する確率や、平均してあと何年生きられるかという期待値などを、死亡率や平均余命などの指標(生命関数)によってあらわしたものです。
データ出典元:厚生労働省HP「簡易平易余命表」

0歳児(男性)の平均余命が81.25歳になってますね。

そうですね。
0歳児の平均余命をもって我が国の平均寿命と表現しています。
なので、男性の平均寿命は81.25歳ということになります。

こうしてみると今と昔で全然平均寿命が違うんですね!

そうなんです!
では、今から50年前にさかのぼってみましょう。
…「時を戻そう(某お笑い芸人風に)」。

人生100年時代の資金計画

さて、時が戻ったところで、平均寿命の話をしたいと思います。

昭和45年に生まれた日本人男性の平均寿命は、その当時のデータによると69.31歳です。
つまり、昭和45年当時は「人生70年」と言われていたのです。

昭和45年生まれということは、2020年の時点では50歳ですよね。
しかし、先ほどの「簡易平均余命表」によれば、現在の50歳男性の平均余命は32.74年です。

と、いうことは?

そうです。
現在50歳の男性は平均して82.74歳(50歳+32.74年)まで生きることになります!

生まれた時の平均寿命は「70年」だったので、この半世紀の間で13年ほど寿命が伸びたことになりますね。

と、いうことは現在30歳の男性が今後50年間生存して80歳になった時には、日本人の平均寿命がさらに10年延びていてもおかしくないわけです。

今30歳の日本人男性が「90歳まで生きている」と考えるのも自然なことではないでしょうか。

前置きが長くなりましたが、人生100年と言われる時代の住宅購入資金計画でもっとも大切なことをお伝えします。

それは、「逆算で考える」ことです!!

100歳とは言わなくても、前述のように90歳までは生きることを想定してください。
90歳まで生きることを前提に「住宅購入の資金計画を立てる」ことが望まれます。

つまり、「逆算で考える」=90歳までの人生の資金計画、ですね。
90歳まで、貯金が底をつかないことが求められます。

それでは、90歳までの資金計画について実際に考えていきましょう。

老後資金を考える

まずは老後資金から考えていきましょう。
あなたは90歳まで生きると仮定をして、90歳から逆算してみましょう。
下のイメージ図を見てください。

図1

65歳まで働くとしたら、「老後」と言われる期間は65歳から90歳までの25年間もあることになります。
この25年間の生活資金を考えます。

一般的には65歳から年金が支給されますが、この年金だけでは足りないとされています。
それが「老後資金2000万円不足問題」と騒がれました。
65歳までに2000万円を貯めないと、寂しい老後になりそうです。

さて、この2000万円を皆さんはどうしますか?
例えば、退職金がドン!と入ってきて、この大半を補えれば嬉しいですよね。
しかし、この「ドン!」が期待できない場合には、ご自身で積み立てていく必要があります。

この積立ては、2000万円を積立てできる年数で割り算するので、若ければ若いほど、毎月積み立てていく金額は少額で済みます。
もしくは運用という手段もありますね。

教育資金を考える

人生いろいろです。

あなたが何歳の時に子供を授かるのか?
何人授かるのか?
夫婦二人暮らしなのか?
おひとり様で過ごすのか?

ひとりひとりライフプランは異なります。

ですが、お子様がいる家庭なら、人生を逆算して考えるときに、2番目に考えておくべきは「教育資金」です。
教育費が最もかさむ時期は50代の人が多いように思います。

図2

幼稚園から大学までずっと公立国立の場合で、約800万円。
幼稚園から大学までずっと私立の場合で、約2300万円必要と言われています。
勿論、大学院に進学する場合や医学部に進学する場合など、もっと必要になるケースもあります。

仮に、お子さん2名の家庭では、進路によって異なりますが、教育費は3000万円程度が必要と考えたほうがよさそうです。
勿論、3000万円が一時期に必要なわけではありませんが、この資金を毎月の家計の中から拠出しつつ、18歳の大学進学時にはまとまった額が必要になってきます。

参考資料
文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果について」

●幼稚園から高等学校までにかかる教育費

  公立 私立
幼稚園 64.9万円 158.4万円
小学校 192.6万円 959.2万円
中学校 146.2万円 421.7万円
高等学校 137.2万円 290.4万円
540.9万円 1829.7万円

●大学にかかる教育費(4年間合計/医・歯科は6年間)

国立大学  242.6万円
私立大学文系学部 389.9万円
私立大学理系学部 530.8万円
私立大学医歯科系学部 2369.3万円

※国立大学は「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」(文部科学省)より 
※私立大学は「私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(文部科学省平成28年度)」より

住宅資金を考える

逆算で考える3つ目が「住宅資金」です。

住宅を購入する場合でも、賃貸で過ごす場合でも居住にはお金がかかります。
住宅ローンの審査とも兼ね合いがあるのですが、ローンを組んで購入する場合を考えてみますと、住宅購入の時期は40歳前後が多いように思います。

 

図3

以上①~③の3つを「人生の三大資金(三大支出)」と言います。

この3つを同時に考えて「住宅にいくら使うのか」を検討する必要があります。

ここまで考えてしまうと「住宅を買えない!」と言われそうですね。
でも、住宅ローンの組み方次第で、数百万円規模でこの「③住宅資金」は変わってきます。
これから、その住宅ローンについて解説していきますね。

ですが、、、

その前に、もう一度「①老後資金」を考えます

あなたは90歳まで生きるとします。
ですが、「老後の期間」は人によって異なるのをご存じですか?
先ほどのケースでは65歳から90歳までの25年間と書きました。

でも、60歳で定年退職を迎えた人は90歳までの30年間が老後になりそうです。
50歳で早期リタイアをしたい人もいるでしょう。その場合、老後期間は40年と言えます。
その反対に70歳まで働くと、老後期間は20年になります。
あなたは何歳まで現役で働きますか?

つまり、老後の期間を決めるのは、あなた自身なのです

ここで一つご提案

「70歳まで働く宣言!」をしませんか。

勿論、50歳の時と同じ働き方はできませんし、年収も違うでしょう。
でも、70歳まで働くと決めてから、家探し、ローン探しをすると、目線が変わります。

図4

上の図をご覧ください。老後の期間が短くなりましたね。
稼ぐ期間が延びた分、「老後の生活資金」も少なく済みます。

発想の転換で大分とらえ方が変わるんですね…!!

いつからが自分の「老後」かで必要な金額もその時間もかなり変わりますよね。
さあ、ここからが本番です。
次は、安心、お得な、”あなた”に合った住宅ローンを考えていきますよ!

最初に老後資金の話を聞いた時の不安が和らいできた気がします。
次の話も楽しみです!!